有利な立地が成功へのカギを握る職種

フリーランスとして、どうしても自宅で起業できない、つまり店舗やオフィスを外に構える必要があるということになれば、一般的には不動産業者を通じて物件を借りることになります。

物件を借りる際に重要となるのが立地の問題で、特に小売業や飲食店などは「立地産業」と呼ばれるほど、有利な立地を選ぶことが成功のカギを握っているのです。

一般的には「繁華街など、人通りが多い場所」「交通アクセスが良い場所」「強力な競合店がない場所」「時間によって通行量があまり変わらない場所」などが有利な立地の条件として挙げられます。もちろん職種によって条件は変わるので、慎重に検討すべきです。

ある程度エリアが絞れたら、その地域にある不動産業者を回ります。いきなり1件に絞ったりせず、複数の業者に当たっておくといいでしょう。物件選びのポイントとしては、「構造(木造、鉄骨など)はどうなっているか」「広さは十分か」「電気や給排水の設備は整っているか」などで、最終的に費用とのバランスを見て判断します。決して焦らず不動産業者や貸主との信頼関係を築いていき、お互いが満足できるまで交渉を続けます。

資金に余裕がなければ、立地が良く家賃も安いレンタルオフィスやインキュベーション・センターなどの利用も検討すると良いでしょう。各種条件をクリアしていることが条件になりますが、特に士業やクリエイティブ系職種の場合は、これだけでも十分なオフィスを確保できます。